ANDY C (アンディー・C)とは?
ANDY C (アンディー・C)はドラムンベース界の帝王と呼ばれています。
じゃあ、ドラムンベースって何?といわれるでしょう。
ドラムンベース、英語で書くとDrum & Bass。つまりドラムアンドベースの発音からきて
いると思われます。
ドラムンベースは、電子音楽の1ジャンルです。
これまででもドラム音のサンプリングを利用して曲を作るジャングル(サンプラーを多用して制作される音楽)はありましたが、ドラムンベースはあらゆる音から取り出したバスドラム(キック、と呼んでいます)、スネアドラム(サイドドラムと呼ばれる部分です)、双方を駆使してリズムを構築しているサウンドです。
が従来のジャングルよりリズムはシンプルなことが多いです。
しかしベースの音色は多様性に富み、リズムとベースは大きく変化し、また高音質化しているためドラムンベースの可能性は広がりつつあります。
ANDY C (アンディー・C)は本名をAndrew John Clerkといい、1976年イギリス生まれのDJ、レコードプロデューサーです。
RAMレコードを立ち上げ、ドラムンベース向けレーベルの草分け的存在です。
依然としてドラムンベース界では、他に並ぶ者ないほどの帝王であり続け、数多くの賞を受け、またビッグフェスティバルへのメイン出場を続け、今また進化し続けるミュージシャンです。
2010年、DJマガジンで、年間トップ100DJのうちの、66位でした。
しかし2009年あたりから、アリーナで行われるライブでは、ドラムンベースDJとしての人気を上げつつけてきました。
2013年には、ついにベース軽音楽のアンバサダーに選出されました。
その時に彼のレーベル「Ram Records」がベストレーベルにノミネートされました。
ANDY C(アンディー・C)の音楽の特徴をあげると、ドラムンベースなのですが、それ以外ではミキシングの技が非常に巧みなのです。
時には3つの曲を同時に鳴らしながらミキシングをやってのけてしまう腕があります。
そして彼のミキシング技で何より際立っているのは、これまではサビと言われていた盛り上がり部分を、EDM界ではドロップと呼んでいるのですが、ANDY C (アンディー・C)の場合はそれがダブル、つまりダブルドロップになっているのです。
ずっしりと重厚なドラムンベースの上に2つのメロディーが同時に流れる、これが大きな特徴です。
2018年、ウェンブリースタジアムでも3日間のドラムンベースアーティストを一堂に介したライブのチケットはソルドアウトとなることが人気を物語っています。
ANDY C(アンディー・C)のおすすめ曲をYouTube動画で集めて見た。
実はAndy Cには動画があまり多くありません。
自分のレーベルRAMレコードのロゴなどをメインに打ち出した映像がほとんどです。
でも曲はいいものばかりですので是非聴いていただきたいと思い、動画が作られていない作品も、ここに載せました。
Heartbeat Loud
この曲は映像があるミュージックビデオです。
ANDY C (アンディー・C)の人気曲の一つです。
最初は静か目かつ綺麗なメロディーで入ります。
やがて出てくる力強いベース音、そう、ドラムンベースが。
このリズム感には間違いなくハマります。
Back & Forth
ANDY C (アンディー・C)の特徴と言われる、大きく鳴り響き弾けるような音が、よく効いています。
ファンをもってしてレジェンドだと言わしめるほどの音の作りです。
火花の弾けるような映像が曲とよく合っています。
What Bass
ホワットアベース、という名前の曲だけあって、ベース音がふんだんに使われています。
ドラムンベースの真骨頂の一つと言えると思います。
Haunting
YouTubeにアップされていますが、動画としては流れていません。
ですが、ドラムンベースとして非常にわかりやすい曲だと思います。
ずっしりとしたドラムンベースの音が楽しめます。
聴衆にとって、エネルギーを感じる1曲でしょう。
Workout
同じく動画でアップされている曲ではありませんが。
上記のHauntingと共に出されたシングル。2013年11月にリリースされた6曲のコンピレーションアルバム「Nightlife」から、そのアルバムのプロモーション的意味でリリースされました。
ドロップ部分で最高の気分になれそうです。
Body Rock
Body Rockもまたミュージックビデオの形からは離れたものですが、曲の作りが大変面白いです。
イントロから中東風を思わせるところあり・・・ですがリズムが耳に心地よく響いてきます。
トランス状態に引き込まれそう。
ちょっと不思議な曲。
2001年、Shimonとのコラボ曲、2002年UKシングルチャートで28位ランクインされました。
そしてドラムンバスソング部門で一番人気とされたほどです。
この曲ではちょっとおどけた感じのシンセサイザーがリードとスウィングのリズムを生かした曲作りです。
Cool Down
これはTotal Science Remix。
RAM Recordsの発足25周年を記念してのリリース曲です。
Remix前の曲も聞いて見たい、という気持ちもあります。
ですがこれは全曲パーカッションが主の作りになっていて抑えた中にもインパクトたっぷりです。
Recharge
ドラムンベースの草分け的存在の1人、Benny L「Recharge」のリミックス曲。
ベースラインがこれでもか、というほど鳴っていますね。
全体的にダークなイメージ。
ミステリアスな響きもあり、一度聞くと頭にそのメロディーが残ります。
Firewire
まさにドラムンベース!
繰り返される同じパターンには中毒性があるのでは?
と思ってしまいます。
ずっと聴き続けていきたいような。
それでも終わりますけれどね。
ANDY C (アンディー・C)の想い
ライブを続けるANDY C(アンディー・C)の今後の展望などみてみましょう。
とにかく彼は無類の音楽好き。
これはミュージシャンなら誰にでも当てはまることですが。
ANDY C(アンディー・C)は特に音楽から溢れるエネルギー、ポジティブな面、そしてバイブするところに愛情を感じています。
その中から、彼は特にDrums and Bassに自身の道を見つけています。
Drums and Bass・・・これがドラムンベースなのですがANDYC(アンディー・C)はドラムンベースを、「最高」と呼んでいます。
DJという仕事上、音楽を数多くかけるため、古い音楽からは歴史的価値を見いだすことができ、新しい曲からは、これまではなかった何かに対する期待、そして興奮を感じることができるのです。
音楽というのはそれぞれ流行りすたれがありますが、ドラムンベースだけはそんなに停滞感がない、というのがANDY C(アンディー・C)の持論です。
そして常に前進しているとも。
特に2018年はドラムンベースが求められていた年だったと思っている、と語っています。
確かにフェスティバルなどが行われると、大会場で必要なのがドラムンベースでしょうか。
あの低音とエネルギーがまさに、会場を盛り上げる原動力となります。
ANDYC(アンディー・C)はドラムンベースの必要性を、無敵とまで強く言っています。
DJで音楽プロデューサーという人物はたくさんいて、憧れる人も非常に多く、ミュージック界の花形職業と言っていいでしょう。
当然、将来の夢をDJに、という人も数多くいます。
そんな彼らに対してANDY C(アンディー・C)はアドバイスしています。
DJをやってお金を稼いで一山当てよう、なんて思わない方がいいと。
まずは地道に仕事をすることを勧めています。それも一つ一つを丁寧に、大切に、というところから初めてみよう、ということです。
ANDY C(アンディー・C)のように有名になっていても、安いギャラしか提案されなくても呼ばれればどこにでも行き、手を抜かずに喜んで仕事をする、そのスタンスが大切なのです。
もちろん、自分自身の努力も怠ってはなりません。
これには時間がかかるものですが、それを厭ってはいけません。
また、同じ仕事をする人たちに対しても努力の積み重ねを勧め、同じく努力するミュージシャンがいるからこそ、自分も彼らに支えられている事を、肝に命じておくこと。
決して現状に甘んじる事なく、自分自身に現界を設けない。
と同時に他人の真似をせずに自分の個性を作りだす。
そして仕事に対し献身を尽しなさい、献身はいつか必ず自分にとって良い結果をもたらす、と語っています。
また、自分のかつて夢見る少年時代の話もしています。
若い頃、自分が持っていたレコードをノートに書き出して、それを頻繁にアップデートして分類をしていたそうです。
そして自分なりにギグを組み立てを試みたそうです。
それが今日につながってきたと言ってもいいでしょう。
これからもまだまだ、ライブ(EDM界ではレイブ、と呼んでいます)が世界中でありそうです。
夏場はスタジアム、秋冬はライブハウスでしょう。
まだまだ盛り上がりそうです。
そしてANDY C(アンディー・C)もまだまだ進化の意欲に燃えているところです。
コメント