Brennan Heart(ブレナン・ハート)とは?
Brennan Heart(ブレナン・ハート)は、ハードスタイルシーンで名を挙げたDJプロデューサーです。
1982年3月2日、オランダ生まれ。本名はFabian Bohnです。
2011年以降毎年、DJMagランキングにノミネートされています。
ハードスタイルとは1990年代後半〜2000年代にかけてオランダで登場してオランダの近隣国諸国に広がっていった、電子音楽のジャンルです。
その特徴には、バスドラムとベースが一体化した音、つまりハードキックスタイルと呼ばれる音、そしてリバースベースなどのサウンド。
150BPM前後のテンポで、クラブミュージックとしてはやや早い目かもしれません。
“WE R Raw”, “WE R Tomorrow” , というハードスタイル系のレーベルを出しています。Brennan Heart(ブレナン・ハート)は14歳でエレクトロミュージックに興味を持ち始めたといいます。
なんと、こっそり入り込んだ地元のクラブで聴いた音楽にハマった、らしいです。
その後そのクラブでアルバイトして稼ぎながら、徐々に DJプレイや編曲の技術を磨き、18歳でEMI Musicから仕事のオファーがきて音楽業に就くことになりました。
ここから音楽のプロデューサーへの道が拓けていきました。
ですが一つのジャンルにこだわるのではなく、ハードスタイル、テクノ、ハードトランス、その他等々の幅広いジャンルに触れることで著しく成長を遂げたわけです。
でも自分に一番あっている、と思ったのが現在のハードスタイルだったようで、そこに定着しました。
rennan Heart(ブレナン・ハート)はかつてイタリアのピアニスト、Ludovico Einaudi(ルドヴィコ・エイナウディ)などの作曲家にインスパイアされ、彼の音楽にはその影響が現れている、と言われています。
つまり激しいだけでなく、美しいメロディライン、透き通るヴォーカルを同時に存在させる彼の音楽センスはエネルギッシュ、かつミステリアスです。
そんなところが多くのファンを惹きつけています。
そして多くのDJからもリミックスの依頼が数多くやって来るようになりました。
2006年にはオランダのレーベル Scantraxx Recordsと契約しますが、2012年にその契約を解除。
契約期間中に、自身のサブレーベル”M!D!FY Records”を設立。
また2012年には自身のレーベルBrennan Heart Musicを立ち上げます。
活動当初は、当時は自分と同じオランダ生まれのDJ Pieter Heijnenと組んで「Brennan & Heart」というデュオで活動していました。
しかし2005「Brennan & Heart」は解散し、それぞれソロ活動を始めました。
その時からFabian Bohnは「Brennan Heart 」を名乗り、一方のPieter Heijnenは「DJ Thera」というネーミングで仕事を始めました。
Brennan Heart(ブレナン・ハート)のおすすめ曲をYouTubeで集めて見た
Follow The Light
Brennan Heartのヒット曲です。
ピアノとヴァイオリンがヴォーカルとマッチして、動く綺麗なサウンドを作り出しています。なお、ヴォーカルはJonathan Mendelsohnです。
彼もまたオランダ出身です。
彼が来日をした際のパーティー「EDM UNION」で演奏された曲なのですが、(といっても、その時の日本での映像ではありません)、その時にはサプライズ(いえ、ハプニングでしょうか)が待ってました。
「Follow The Light」がかかると、Brennan Heartのもつ携帯が突然光り始めると同時に、観客が光りに合わせて踊りまくる、なんてことがおきました。
観客たちはその後、セルフィーを撮り公式アプリで写真加工して、会場にあるビデオバルーンに送信すると、バルーンに投影された写真を見ることができます。
そしてまるで本物のフェスにいるような臨場感を体感できるという仕組みです。
Be here Now
Brennan Heart の曲の最大の魅力と言われるものの中に、1曲の中にあるギャップと言われています。
「Be Here Now」はその代表格と言えましょう。
始まりは、しっとりと切なさを感じさせるほど、声のせいもあるのでしょうか?
そしてその次にくるのが激しさ。
また繰り返されて、最後は静で終わる!
一つの曲内でこれほど落差のある静動を共存させるのは、聴く方にとっても楽ではありません。
が彼はそれを見事にやってのけています。
特にBrenna Heartの曲についてはアップダウンが予想外で起こります。
そこがまた楽しみです。
Imaginary
Imaginaryもまたギャップのセンスがキラリと光る曲。
映像がモノクロですね。
ボーカルがセンチメンタルに美しく響くせいで映像がノスタルジックに見えてしまいます。
やっぱりサビ部分はアップときていて、ひたすら盛り上がります。
でも最後に「Imaginary〜」と切なく歌っているのが心憎い。
Coming Back To You
この曲も前出の曲と同じくJonathan Mendelsohnをボーカルに迎えた1曲です。(ここまでの4曲ボーカルは全てJonathan Mendelsohn)
このJonathan MendelsohnがBrennan Heartとコラボすると、特に歌がキレイに映えます。
美しい高音の持ち主です。
Brennan Heartの落差ある楽曲を十分に生かしきれるボーカリストの1人です。
Lose My Mind
2011年、リリースの曲です。
同じくオランダ出身のハードスタイルDJのWildstyles(ワイルドスタイルズ)とコラボを組んだ曲です。
イントロはハードでもボーカルがキレイなメロディーラインから入ります。
2人のスタイルがカッコいいです。
この曲がフェスやライブでかかれば、今でも盛り上がります。
人気が褪せない1曲。
Lies Or Truth
前出の曲は爽やかな出だしが特徴でしたが、この曲は疾走感溢れる「爽やか曲」、とでも表現したいです。
全体的にハードスタイルですが、この疾走感のため、耳に馴染みやすい曲となっていますね。
歌詞字幕が入るのですが、音とよく合っているところが、なんかカッコいいと思わせてくれます。
ライブ映像と組み合わせています、そこに観客の声も入っていて臨場感ある映像です。
Coming Home
オランダのハードスタイル系デュオ活動をしているAudiotricz(オーディオトリックズ)とコラボした作品で、ボーカリストChriston(クリストン)をフィーチャーしています。
ボーカルにピタリと合った、ハード系でありながら聞きやすく頭に残りやすい1曲です。
それをキャッチーと呼んでいます。
そうBtrnnan Heart(ブレナン・ハート)はキャチーなハードスタイル、なのです。
Never Break Me
いきなりカージャック、なんていう過激な映像!
映像に合わせるように緊張感が走るサウンド。
ボーカルがスリリングに響いて、見ている側の期待感を高めます。
ところどころに散りばめられている美しいピアノサウンドが効いています。
音楽も映像もハードスタイル?
結末が気になるところです。
Need To Feel
Manttanja Joy Bradlyをボーカルに迎えた作品。
Brennan Heartと異なった才能を持つ相手とのコラボが面白い効果を生み出しています。
ちょっと異国風、の雰囲気の曲です。
出だしのギター音がメキシコ風だからでしょうか?
途中でふと息が止まるようにさっと切れて、再び「 I need to feel…」と入るところはとてもスリリングです。
映像もスリリングです。
いわくありげなカップルが喧嘩して女性が可愛い(?)動物君と逃げ出す、なんて。
そして警察に捕まりそうになるのもスリリングですが・・・
F.I.F.O
「Fit In or Fuck Off」の略語で、「型にはまるか、さもなきゃ捨て去るか。望むことをすればいいさ」といった意味なのですが、fuckという言葉はどちらかというと品が良くないとされる言葉で、時と場合によっては放送禁句用語とされることもあります。
ですが音楽の世界ではこの手の言葉、バンバン出てきます。
かつてローリングストーンズも使って、TV放映では全部伏せ字になっていましたが・・・でも、この曲を通して、メッセージを送っている、と言えましょう。
若者はこのようなメッセージを聞いて未来を夢見る。
Fuelled by Fanatics
2018年の野外でのライブ映像。
彼の新しいキックが話題になっています。
この曲が新たな彼の、アンセム(代表曲、キメ曲)になりそうな予感もします。
キックとはバスドラムを指しています。
ドラムセットの中で一番大きく、フットペアルを踏んで音を出すところから「キック」と呼ばれています。
これは曲の中でリズムのキメになります。
そしてベースと一緒に低音パートの全体を支えているわけです。
「彼の・・・」というようにそれぞれのミュージシャンはそれぞれ自分独自の「キック」を持っています。
途中のちょっとした静寂さがいいです。前後のノリが一層際立ってくるような構成ですね。
Brennan Heart(ブレナン・ハート)、その素顔は?
彼はハード系な音楽に情熱をかけていますが、実は大変に家族思いです。
実際、どんなに忙しくても、家族や友人との時間を大切にする、と公表しています。
それは彼のSNSにもよくアップされていることからもよくわかります。
彼が家族を大事にするのは、彼自身の経験からもきているようです。
ずっと音楽活動を志していた頃から、家族に彼は支えられていたからです。
ですから家族の大切さを、誰よりもよく知っているからでしょう。
そんな彼のスタンスが、彼自身の音楽の中にも反映されているように思われます。
その1面が彼の音楽の暖かさとなって、またファンを惹きつけるのでしょう。
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