- Paul Kalkbrenner(ポール・カークブレナー)とは?
- Paul Kalkbrennerのおすすめ曲をYouTube動画で集めてみた
- Paul Kalkbrenner – Sky and Sand
- Von Paul Kalkbrenner – Aaron
- Paul Kalkbrenner – Azure
- Paul Kalkbrenner Das Gezabel
- Paul Kalkbrenner Der Buhold
- Paul Kalkbrenner – Cloud Rider
- Paul Kalkbrenner – Mothertrucker
- Paul Kalkbrenner – Feed Your Head
- Paul Kalkbrenner – A Million Days
- Paul Kalkbrenner – Part Three
- Paul Kalkbrenner – Part Six
- Paul Kalkbrenner – Part Eight
- Paul Kalkbrenner – NO GOODBYE
- Paul Kalkbrenner – Mad World
Paul Kalkbrenner(ポール・カークブレナー)とは?
Paul Kalkbrenner(ポール・カークブレナー)は、1977年6月11日生まれのドイツ出身のDJ、音楽プロデューサーです。
ジャンルはテクノに分類されますが、壮大で感情に訴えかける曲調に親近感のあるメロディアスなサウンドが特徴です。
キャリアのスタート
学生時代に毎週土曜日に放送しているラジオ番組「Rave Satellite」を聴いてテクノに目覚めました。
一方、学校では、トランペットと音楽理論を学びました。
幾つかのクラブに通い詰め、自分で音楽を作るという夢が生まれました。
そして、友人のSascha Funkeと共にDJプレイを始めました。
1995年の18歳の時にテレビ業界で2年間働き、収入の全てを音楽機材の購入に充てました。
また、Sascha Funkeとはその2年間同居して、購入した機材と借りた機材を使用して音楽制作を開始しました。
その時期には、Paul Kalkbrennerはソロ活動を考えていたようです。
初のEP「Friedrichshain」のリリース
最も大きな転機が訪れたのは、ベルリン全土で開催していたBPitchパーティで、Paul KalkbrennerとSascha Funkeの二人がパーティの主催者であるEllen Allienと出会ったことでしょう。
Ellen Allienはテクノ女番長とも称されるDJで、のちにレーベル「BPitch Control」を設立します。
Ellen Allienは彼らに幾つかアドバイスし、1999年にPaul KalkbrennerはPaul dB+名義で「BPitch Control」から最初のEP「Friedrichshain」をリリースしました。
Paul dB+名義では3枚のEPをリリースし、その後は本名のPaul Kalkbrennerを名乗ることになります。
本名を名乗ってからもレーベル「BPitch Control」とは友好的な関係が続き、2008年まで6枚のアルバムと10枚のEPをリリースしました。
シングル「GebrünnGebrünn」のリリースでブレイク
2004年に3枚目のアルバム「Self」をリリースしました。
このアルバムは、物語性のある彼独自の美学ともいえる感情的なメロディを導入した新たな試みでしたが、このアルバムでの曲調がPaul Kalkbrennerの音楽性を決定づけました。
2005年に、「Self」の延長線ともいえるシングル「GebrünnGebrünn」をリリースし、大ヒットとなりブレイクするきっかけとなりました。
Paul Kalkbrenner – Gebrunn Gebrunn
映画「Berlin Calling」で主役デビュー
2008年に公開されたHannes Stohr監督のドイツ映画「Berlin Calling」で、主役のイカロスを演じました。
映画の出演は、Paul Kalkbrennerの役者としての才能を見抜いた監督が熱望して実現しました。
ストーリーは、人気DJがイカロスがドラッグのやり過ぎで精神病院に収容されてしまうというミュージシャンの裏側にある、成功と挫折を描いた物語です。
この映画は、スイスで開催されるロカルノ国際映画祭で好評を得ました。
また、サウンドトラックもPaul Kalkbrenner自身が手掛け、大ヒットを記録しました。
サウンドトラックの中の「Sky and Sand」は弟のFritz Kalkbrenner(フリッツ・カークブレナー)がボーカルを務め、プラチナディスクを獲得する大ヒットとなりました。
2009年には二枚組仕様のDVDが発売され、一枚目の本編に加え、二枚目には特典映像としてPaul Kalkbrennerの「Sky and Sand」のMVと劇中の全クラブシーンの映像がノーカットで収録されています。
ちなみにロカルノ国際映画祭は1946年から開催されている有名な映画祭で、ハリウッドなどの商業映画を完全に排除して芸術性を重点にしています。
日本人にも受賞者がいますが、最近だと北野武(ビートたけし)の事務所のオフィス北野が2015年に「ベスト・インディペンデント・プロデューサー賞」を受賞しています。
レーベル「Paul Kalkbrenner Musik」の設立
2009年に自身のレーベル「Paul Kalkbrenner Musik」を設立しました。
このレーベルは、さらに自身を進化させるためのプラットフォームとなりました。
設立後、映画「Berlin Calling」を作成したチームを伴って12都市のツアーを行い、その模様は「Paul Kalkbrenner 2010 – A Live Documentary」としてリリースされました。
DJランキングのランクイン
2010年にDJランキング「DJ MAG TOP !00 DJs」の初ランクインで84位を記録しました。
2013年から2016年はトップ100外になりましたが、それ以外はライクインしています。
ただ、Paul Kalkbrennerは独自のスタイルにこだわっていて、あまりこのランクは気にしていないように思います。
弟のFritz Kalkbrenner(フリッツ・カークブレナー)もDJ
「Sky and Sand」で情熱的でソウルフルなボーカルを聞かせてくれた弟のFritz Kalkbrennerは、ハウス・ミュージックのDJ、音楽プロデューサー、シンガーとして活動しています。
歌も素晴らしいのですが、音楽制作の面でも活躍しています。
Paul Kalkbrenner ライブ映像
Paul Kalkbrennerのライブ映像をご紹介します。
UNTOLD 2019 LIVE | Paul Kalkbrenner
2019年のルーマニアで開催された世界最大級のフェス「Untold Festival」でのライブ映像です。
Paul KalkbrennerはライブではDJプレイとは言わずにライブアクトと呼んでいます。
ただ作った曲をプレイするだけでなく、ステージ上で自身の曲を要素に分解して再構築していく手法です。
ライブ映像を見ると、彼の機材操作の激しさからもよく分かりますね。
2曲目からタバコを一服する姿は、長いキャリアからくる余裕のようなものを感じさせます。
Paul Kalkbrennerのおすすめ曲をYouTube動画で集めてみた
YouTubeで見ることができるPaul Kalkbrennerの人気曲をご紹介していきます。
Paul Kalkbrenner – Sky and Sand
2009年にリリースされた「Sky and Sand」です。
弟のFritz Kalkbrenner(フリッツ・カークブレナー)のボーカルをフィーチャーした曲です。
映画「Berlin Calling」の挿入歌で、大ヒットを記録した曲です。
Paul Kalkbrennerの代表曲といえば、これ以外には考えられないですね。
Fritz Kalkbrennerのソウルフルな歌い方が、テクノというジャンルを超えた名曲にしています。
Von Paul Kalkbrenner – Aaron
2009年にリリースされた「Aaron」です。
映画「Berlin Calling」のサウンドトラックの中に1曲目に収められている曲です。
切ないメロディが延々と続く曲ですが、映画の始まりを表現しているのでしょうか。
所々に入るピアノが印象的ですね。
Paul Kalkbrenner – Azure
2009年にリリースされた「Azure」です。
映画「Berlin Calling」のサウンドトラックの中に3曲目に収められている曲です。
途中から入ってくるシンセの切ないメロディが感情に訴えてくる曲です。
Paul Kalkbrenner Das Gezabel
2012年にリリースされた「Das Gezabel」です。
トランス系のテクノです。
途中から入ってくるシンセのメロディと終盤の重低音のキック音が気持ちいいですね。
Paul Kalkbrenner Der Buhold
2013年にリリースされた「Der Buhold」です。
最初から最後まで正攻法のテクノサウンドで攻めた曲です。
Paul Kalkbrenner – Cloud Rider
2015年にリリースされた「Cloud Rider」です。
情熱的でメロディアスなボーカルのヒット曲です。
所々でサンプリングされているシャウトが気持ちいいですね。
Paul Kalkbrenner – Mothertrucker
2015年にリリースされた「Mothertrucker」です。
この時期にしては珍しい正攻法のテクノサウンドです。
後ほど説明しますが、これはある人物がテクノにのめり込んでいく過程を表現しています。
Paul Kalkbrenner – Feed Your Head
2015年にリリースされた「Feed Your Head」です。
トランス系のテクノで始まりますが、メロディのあるシンセサウンドと女性ボーカルが重なってきます。
ボーカルの情熱的な歌い方が印象的なヒット曲です。
同じ時期にリリースされた「Cloud Rider」と「Mothertrucker」とこの曲は、「Florian Trilogy」という3部作で構成されています。
Florianという映像に共通して出演している人物がアメリカにテクノを持ち帰って、テクノシーンが始まる過程を表現しています。
3部作を一つにまとめたのがこちら→
Paul Kalkbrenner – The Florian Trilogy (Cloud Rider – Mothertrucker – Feed Your Head)
Paul Kalkbrenner – A Million Days
2016年にリリースされた「A Million Days」です。
男性ボーカルをフィーチャーした曲です。
リズミカルなテクノサウンドながらも感情に訴えてくる歌やシンセのメロディが特徴的です。
Paul Kalkbrenner – Part Three
2018年にリリースされた「Part Three」です。
アルバム「Parts of Life」に収められた曲です。
アップテンポのテクノサウンドに重なってくる男性や女性ボーカルのサンプリング音が印象的な曲です。
Paul Kalkbrenner – Part Six
2018年にリリースされた「Part Six」です。
アルバム「Parts of Life」に収められた曲です。
男性ボーカル(Paul Kalkbrenner自身のようです)をフィーチャーした、メジャーコードを多用した明るい曲です。
Paul Kalkbrenner – Part Eight
2018年にリリースされた「Part Eight」です。
アルバム「Parts of Life」に収められた曲です。
重低音のコード感のあるシンセが印象的なアップテンポの曲です。
所々に入る男性ボーカルのサンプリングが印象的ですね。
アルバム「Parts of Life」にはパート1から15まで収録されていますが、「Part Three」と「Part Six」と「Part Eight」のみが本人の映像付きでプレミア公開されています。
Paul Kalkbrenner – NO GOODBYE
2019年にリリースされた「No Goodbye」です。
女性ボーカルをフィーチャーした曲です。
アップテンポなテクノサウンドに、キャッチーなメロディがマッチした曲です。
Paul Kalkbrenner – Mad World
2009年にリリースされた「Mad World」です。
オリジナルは、イギリス出身のグループTears For Fears(ティアーズ・フォー・フィアーズ)の1983年のヒット曲です。
Mad World by Tears For Fears Original HQ 1983
テンポを速くしてビートを効かせていますが、オリジナルの良さを残しています。
ボーカルの抑揚のない歌い方もテクノにマッチしていますね。
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