Solomun(ソロモン)とは?
この記事では、DJ兼プロデューサーとして世界的に大活躍しているSolomun(ソロモン)をピックアップします!
Solomun(ソロモン)が音楽に出会ったきっかけ、世界的に活躍するまでの道のり、おすすめの楽曲などをご紹介します。
ボスニア生まれ、ドイツ・ハンブルグ育ち
世界的DJ、プロデューサーとして活躍するSolomun(ソロモン)は、1975年12月27日生まれで、現在43歳(※2019年時点)。
ボスニアで生まれ、ドイツのハンブルグで育ちました。父がボスニア出身で、長男の出産は母国でと思ったからだそうです。
母国のボスニアで戦争が始まった頃、ソロモンは既にハンブルグで建設労働者として働いており、建築家・建設管理者への対応もしていました。
音楽との出会い
子供の頃から音楽への興味はあったものの、初めからDJを志していたわけではなかったそうで、商業ラジオ以外の音楽に出会ったのは年上のいとこの存在がきっかけ。
いとこはクラブに出かけ、当時11歳~12歳だったソロモンの元を訪れてはテープを持って来てくれたそうです。
商業ラジオしか知らなかったソロモンにとって、それは人生を変えた出会いだったと言います。
映画制作を経て音楽活動を再開
音楽と出会ったSolomun(ソロモン)は、1950~1960年代のレコードをコレクション。
やがて地元のクラブでDJとしてプレイし始めますが、数年後、DJとしての収入だけでは生計を立てることができないと思ったそうです。
その後、映画に携わることができないかと方法を探し、友人2人と小さいながらもプロダクション会社を設立しました。
そこで複数の短編映画を撮影、制作します。
そうして約5年間映画に携わり、27歳の頃音楽活動を再開しました。
音楽活動を再開
約1年間、ヒップホップのレーベルを持つ友人からスキルを学び、200ユーロの古いコンピューターを購入して仕事を始めました。
ビートだけでなくメロディーにも常に興味を持っていたという彼はプロデューサーとしても活躍します。
自社レーベルの設立、世界的に大活躍
2000年代に入り、DJとしてのキャリアもスタートしたSolomun(ソロモン)は、2006年に自社レーベル「Diynamic」を設立します。
ソロモン本人のリリースはもちろん、数々のアーティストが在籍しており、ヒット曲も多いです。中でも2010年代に入ってからの活躍は勢いを増し、業界に新しい風を巻き起こして絶賛されました。
2012年、イギリスの世界的ダンスミュージック専門誌「mixmag」、ドイツの「Groove Magazine」、双方の「DJ of the Year」に輝き、数多くの賞も獲得しました。
DJとしてもアーティストとしても多く支持を受けているソロモンは、世界各地からオファーが絶えず、現在最もブッキングするのが難しいとまで言われています。
Solomunのおすすめ曲をYouTube動画で集めてみた
Solomun(ソロモン)のおすすめ曲
「Friends」
これぞビートとメロディーの融合テクノサウンド!という印象の楽曲です。
ボーカルは入っていないものの、まるで歌もののインストゥルメンタルバージョンを聴いているような感覚になります。
軽快かつ、安定感ある楽曲です。
普段邦楽ばかり聴いている、という人にも聴きやすいサウンドが多いように感じます。
「The Way Back」
軽快でポップなサウンドに、やはりメロディー感が強く感じられる楽曲。
音楽を学んでいた頃に「常にメロディーにも興味を持っていた」と言っていたように、おそらく今もそうなのでしょう。
ポップな楽曲が好きな方におすすめです!
「Somebody’s Story」
どこか哀しげな、エモーショナルなサウンドから始まります。
刻まれる4つ打ちのビートは、主張は強くないものの安定感があります。
中盤からのサウンドはエモーショナルさが強くなり、不思議な引力のある楽曲という印象です。
切ない楽曲が好きな方におすすめです。
「Kackvogel」
こちらは打って変わってポップなサウンドです。
激しいナンバーという訳ではないのですが、刻まれるリズムとポップなサウンドに、思わず身体がリズムにノってしまうような楽曲です。
明るめなサウンドが好きな方におすすめです!
「After Rain comes Sun」
タイトル通り、出だしはどこか影のある雰囲気です。
雨がサーッと降っていそうなサウンドから、やがて空の雲間から陽射しが差し込むように、明るいサウンドが重なり始めます。
その様子が目に浮かぶようで、終盤頃には、雨上がりの空に虹がかかっていそう…なんて思うほど。
とてもストーリー性のある楽曲です。
「Something We All Adore – Original Mix」
重厚でありながら軽快なサウンドに、おそらくは裏打ちビートのリズムが刻まれます。
このサウンドの厚さと軽快さは、暗くもなく軽くなり過ぎることもなく、なんとも絶妙なバランスになっています。
ラストに低い重低音のサウンドで締めくくられるのも、大人っぽさが感じられていいですね!
「Boys In The Hood (Gorge Remix)」
ポップなサウンドの中に繊細さを感じる1曲。
少年時代を振り返るかのようなポップで柔らかなサウンドから一転、少年から青年へと成長するように重厚なサウンドへと変わります。
さらに、若き青年から大人へとなるように、重厚感と安定感がありながらも、どこか忙しなく繊細
な印象を受けます。
過去の思い出を振り返りたいときにぴったりな楽曲ですね!
「Medea」
軽快なサウンドでありながら、どこか怪しげな楽曲。
こちらもおそらく裏打ちビートで、独特な雰囲気のまま楽曲は進み、怪しさが増していきます。
中盤から流れる重低音はまさに怪しさと軽快さが融合されており、時折繊細さも感じる1曲となっています。
Solomun(ソロモン)が携わった楽曲
「Late Night -Solomun Remix」Foals(フォールズ)
イングランド・オックスフォード出身、5人組ロックバンドFoals(フォールズ)の楽曲を、Solomun(ソロモン)がリックスしたものです。
Foalsは2005年に結成、2008年にデビューしました。
デビューアルバムとしてリリースされた「アンチドーツ- Antidotes」がいきなり全英初登場3位という快挙を成し遂げ、さらにはゴールドディスクも獲得しています。
そんなFoalsとソロモンのコラボレーション楽曲「Late Night -Solomun Remix」は、静かめなEDMサウンドに、落ち着いたボーカルが入ります。
やがてサウンドはテクノロジー感が増してゆき、高音の掠れた歌声に心を揺さぶられます。
この楽曲は全体的にボーカルが入っているので、普段歌ものを聴いている、テクノ・EDMサウンド初心者にはぴったりです。
「Around – Solomun vox Mix」Noir,Haze,Solomun
こちらは、デンマークのテクノプロデューサー・Noir(ノワール)、DJ・Haze(ヘイズ)、そしてSolomun(ソロモン)という3名のアーティスト達のコラボレーション楽曲です。
複数ボーカルの楽曲となっており、低くかっこいい歌声、高めの印象的な歌声とともにビートが刻まれます。
複数ボーカルとEDMサウンドのバランスが絶妙で癖になる楽曲です!
EDMサウンドでボーカルの入った楽曲を聴きたい方や、EDMサウンド初心者の方におすすめかと思います!
「Eating Hooks -Siriusumo Remix-」moderat,Siriusumo,Solomun
ドイツ・ベルリン出身の音楽グループModerat(モデラット)の楽曲を、同じくドイツ・ベルリン出身のSiriusmo(シリウスモ)がリミックス、Solomun(ソロモン)が編集を担当した楽曲です。
切なくも暗すぎないポップなサウンドに、透き通るような繊細なボーカルが加わります。
刻まれるリズムは太く頼もしく、サウンドは切ない。ですが終盤は盛り上がりだし、ボーカルも力強さが感じられるようになります。
気分が沈んでいるけれど、元気が欲しいときに聴きたくなるような楽曲です。
Solomun(ソロモン)まとめ
子供の頃から音楽に興味を持ちながらも、建築労働者として働いたり、映画に携わったりと遠回りをしながら、今のポジションまで駆け上がってきたSolomun(ソロモン)。
自社レーベルの設立や幅広い音楽活動を行ってきました。
重厚で安定感あるビート、繊細かつ軽快でポップなサウンドは、そんな彼の人柄が表れているようにも思えますね。
ソロモンはあるインタビューで「新しいことを始めるのに遅すぎることはない」、また「現在は映画製作をする時間がなくできないが、私は映画やテレビ番組が大好きだ。もし時間があればもう一度挑戦するだろう」と語っています。
いつか彼が制作した映画を観られる日が来るかもしれないと思うと、楽しみが増えますね!
また、ソロモンは母国・ボスニアでプレイできないかと、数年にわたり実現を試みましたが、未だその願いは叶っていません。
2015年のインタビューでは、それでも諦めず、いつか母国でプレイできるようにしたいと語っていました。
近い将来、その願いが叶うことを祈ります。
様々な苦難を乗り越え、世界的アーティストとなったソロモンのこれからの活動は見逃せません!
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