Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)とは?
Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)とはDJミュージシャン。ブラジル出身です。1993年生まれ、本名をLukas Ruiz。
Nu-Disco/Deep House のジャンルが活動中心の、大活躍中の若手DJです。
ちなみにNu-Discoとは、70〜80年代のアメリカ系ディスコ、80年代のイタロダンスという系統のものでした。
イタロは1990年あたりに人気があった、エレピのコード音で作られたハッピーなイメージの曲、それとディスコダンスが合わさったのがイタロダンスを呼ばれていました。
フレンチ・ハウスはハウスミュージックの一つでフランス人アーティストに手による作品が多かった、からこう呼ばれています。
ユーロディスコと呼ばれることもあるようです。
すでに彼の評価は高く、チケットは飛ぶように売れ、世界各地でライブツアーが開催されています。
そんな功績からVintage Culture(ビンテージ・カルチャー)はDJ MAGのランキングにノミネートされています。
Spinning Records とUltra Recordsからリリースされています彼は若い時は法科の学生でしたが、10代頃に出会った音楽に情熱を持ち続け、音楽に進みたくて学校を中退、その時は19歳でした。
そのように将来、生計を立てる道を自分から変えてしまったものですから、家族からの援助は得られず、1人で音楽活動の道へ歩み始めました。
その間、3年間ほどでしょうか。
そのころは音楽制作をしてもまだ十分な報酬は得られなかったようです。
その時にミュージシャンとして成功するには、アーティスト名が必要、と切に感じたそうです。
そこでつけた名前がVintage Culture(ビンテージ・カルチャー)。
自分の好きなジャンルを考えた上での命名です。
やがて彼はSoundcloudに自分のリミックス曲を上げたことで、多くの人の興味を惹きつけはじめ、リミックスのリクエストが来るようになりました。
リミックスの仕事をしながら、知名度をだんだん上げて行き、2013年にDJ活動を始動します。
そうなると、次々サポートを受けられるようになり、ワールドツアーを2015年に始めます。
2016年、Spinnin Recordsより”Hollywood”をリリース。
一方、リミックス曲”Drinkee”はUltra Music(先出のUltra Recordの親会社)からリリースされ、こちらはBeatportで4位にランクイン。
その後も、変動はあってもほとんど10以内をキープする程の実力の持ち主です。
特に注目されるきっかけになった曲は”Wild Kids”で、音楽配信のSpotifyでのDaily再生回数がTop50nランキングされ、世界から一気に注目が集まりました。
そこでOliver Heldensのサポートも得て、Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)はますますDJとしてのキャリアを積み上げてゆきます。
Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)の特徴は、80〜90年代の影響がとても強いこと。
実際、彼の曲からはこの時代からインスピレーションを受けていることが、良くわかります。
本人が好きになった曲、これに彼のオリジナリティを加えていくことで、原曲がどんどん洗練されていく。これがVintageCulture(ビンテージ・カルチャー)のスタイルなのです。
80、90年代のメロディとブラジルの最先端のダンスシーンをコラボさせることこそが彼の使命な
のだ、と主張しています。温故知新的なところも感じられますね。
音楽をコラボするセンスが多くの人を数々のアーティストを惹きつけ、支持されています
Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)のおすすめ曲をYouTube動画で集めてみた
Why Don’t U Love (Lyric Video)
さすがブラジル人。
YouTubeに付いて来るコメントはブラジルの方が多いです、当然ポルトガル語ですね。
ブラジル人自慢のミュージシャンという感じが伝わってきます。
そして何よりもミュージックビデオがおしゃれな作りです。
英語字幕がつきますが、字幕の出し方が凝っている。映像編集の感性がとてもいいですね。
ところで”U“とは英語の”You”のことです。こうして音楽の世界では、言葉の持つ音が重視されて、このように1語のアルファベットだけで表されることがよくあります。
家でゆったりとくつろぐ時に聴きたい曲、と一番にあげる人もいるくらいで、激しさの中に優しさを感じさせるところに特徴があると思います。
Hollywood
なによりもVintage Cultureを有名にした曲です。
内容がまさにハリウッドドリーム(?)
おじさんが宝くじ当ててカリフォルニア、ロスアンゼルスに行く。Hollywoodの文字が見えますね。
おじさんはHollywoodで色々な体験をします。でも結局は強盗らしき者に追われ・・・あわや、と思ったら実は夢だった、という結末。
ハリウッドドリーム・・・ドリームはドリームでもちょっと違った、ですか?
ちょっとユーモラスな声に乗った、音楽、ムービーとともに楽しめる映像です。
Sometimes
メロディの盛り上がり。ベース音のパンチある響き、そしてメリハリ。誰にでも聞きやすい1曲に仕上がっています。
映像は白黒に作られています。
80年代頃のディスコミュージックと最新の音をリミックスするのが彼の特徴であるように、映像にも古き良き時代を感じさせるものを取り入れているため、ノスタルジーを誘います。
I Will Find You
この曲はどこか懐かしさを感じさせてくれる曲です。
ディスコ調も何処と無く漂ってきますね。
映像もとても美しく、映画のワンシーンのよう。
POUR OVER
この動画は、非常に幻想的なシーンを背景に曲が流れていいます。
海底のようです。
背景に曲が重なり不思議なイメージです。
声の響きも少し幻想的に聞こえます。
映像に合わせて、水中で発声しているような声です。
歌を生かした作品で、夢に誘われるような1曲です。
In The Dark
ボーカルのちょっと甘く響く声が魅力的です。最初のメロディ部分が妙に懐かしい気分にこちらを誘い込みます。
“something in my heart that beats for you”
という歌詞が途中あるように、打っているリズムが鼓動のように聞こえます。
この曲がかかると、もちろん乗ってしまう曲ではありますが、その甘いせつなさに、ホロリときてしまう曲でもあります。
Save Me
“Save Me”というタイトルと途中の映像からDVを連想しそうな感じですが、そういう意味ではなく、相手と共に行きたい、という意味合いです。
そう思って聞くと女性ボーカルの声が、囁くように甘く響く中にも情熱的に聞こえます。
その女性ボーカルに合わせて低音部が心地よく響く1曲です。ところどころに流れる不安を煽るような電子音が、アクセントになっています。
Yesterday
2019年の作品です。
この曲の映像にもまた、字幕が付いています。
Vintage Cultureは非常に歌詞を大事にするミュージシャンです。
低音部が響く中でも、これもまたノスタルジックを誘うボーカル。
ここがVintage Cultureの特徴でもありますが、そんなところにリラックス感を醸し出しています。
聞きやすいVintage Culture(ビンテージ・カルチャー)
Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)の曲は、ハウスミュージックというジャンルの中では、かなり耳に馴染みやすい曲の分野です。
メロディーにメリハリが多く取り込まれているからでしょうか?
でも、なによりも彼のスタンスに、80、90年代の音楽の良さを知り尽くし、それを取り入れた上で、自分のオリジナリティを新しく加えたこと、それが誰にとっても聞きやすい音楽を作り出した要因といえるのではないでしょうか。
さらにミュージックビデオもモノクロで製作し、ノスタルジーを誘っているところも、魅力にプラスされています。
また彼自身も、ノスタルジックというか、温故知新的なところを大切にしていて、白黒写真効果の美しさを十分承知しています。
それがVintage Culture(ビンテージ・カルチャー)なのです。
自身、SNSへの投稿写真もほとんど白黒、しかもコントラストをはっきりさせた白黒写真、であるところから彼のこだわりが感じられます。
そこに理由があると思いますが、古き良き時代を感じさせることで、ハウスミュージックをあまり聞いたことがない人にとっても、入りやすくしているし、また若い人にとっては、古いものを知らないだけに、新鮮に感じられるのです。
そして特にミュージックビデオが、ステキで音楽の歌詞の意味に深みを持たせてくれる作りになっています。
ややもすると、ハウスミュージック入門編とも取られかねませんが、古いものの上に成り立った新しいもの、はある意味土台がしっかりしており、何があっても揺るがず、そこから新しい未来へ、どんどん飛躍していく可能性が感じられます。
ただ、Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)がブラジル人なだけに、映像をYou Tubeに流して、たくさんのコメントが書き込まれていても、ポルトガル語であるため、意味がよくわからないのが残念です。
以下のような、Vintage Culture(ビンテージ・カルチャー)の紹介ビデオらしきものがあります。
自己紹介などしているようです、また「ライブ ―ハウスミュージックー の楽しみ方」の手引きみたいな動画のようです。
字幕もついていますが、ポルトガル語のためわかりません。
とにかく、気分アゲアゲになるのばかりが、ハウスミュージックではないのだな、と思わせてくれるミュージシャンでした。
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